仮想通貨とは
2017/01/05
最近よく耳にする仮想通貨(暗号通貨)。
仮想通貨とは何なのか、2017年は「仮想通貨元年」になると言われているので、初めて聞く方や何となく知ってる方はイチ早く仮想通貨について知っておくことが大事だと思うので、初心者の方でも分かりやすいように解説をしていきたいと思います。

仮想通貨(暗号通貨) ビットコイン
まず仮想通貨とは、円やドル、ユーロ、元といった法定通貨に対し、中央銀行(日本で言えば日銀)などの公的な発行元や管理者を持たない通貨のことで、インターネットを通じて不特定多数の間で銀行を介さずに個人間、企業間、個人対企業間などインターネットがつながっている相手同士で仮想通貨をやり取りすることができます。
しかも手数料がほぼ無料に近いといった価格で迅速に送金できます。
日本国内の銀行で振込みをしたり、引き出したりする場合は手数料が約100円~400円前後必要になりますが、この手数料が大きく抑えられる訳です。また、銀行の営業時間や営業日などを気にせずに、24時間365日送金できるので利便性が良いです。
特に日本にいるとあまり重要性が感じられないかもしれませんが、海外へ送金する場合は国際送金手数料が結構高くつきます。例えば、日本国内から東南アジアのフィリピンに送金する場合は、5万円を送金する場合に手数料だけで約5千円も必要になります。一方、海外送金サービスの最大手ウェスタンユニオン(WESTERN UNION)を使った場合は、約2千円(2016/12/11時点、キャンペーン期間での金額)の手数料が必要になります。
これは、日本へ出稼ぎに来ている外国人労働者の方にとっては、とてもインパクトが大きいと言えます。しかも、日本では銀行口座を開設している方がほとんどに対して、特にフィリピンの場合は約3割しか銀行口座を持っていないという現実があります。
ただ、スマートフォンの普及率は約108%と国民1人が持っているので、仮想通貨だとスマホを介して国際送金を行うとほとんど手数料がかからず、すぐに送れてとても便利なので注目されているのです。
インターネットが情報の「瞬間移動」を可能にしたことに対し、仮想通貨は貨幣の「瞬間移動」を実現する画期的なものと位置づけられています。
また、仮想通貨はプログラムやITの知識があれば、誰でも「通貨=お金」を作れることから、2016年現在ではCrypto-Currency Market Capitalizationによると700種類以上あると言われていおり、世界で流通している仮想通貨のトップ5はこちらの5種類になっています。(2016/12/11現在)
順位 | 仮想通貨の名称 | 市場規模 | 価格 |
1位 | Bitcoin | $12,320,056,399 | $768.23 |
2位 | Ethereum | $714,597,776 | $8.23 |
3位 | Ripple | $242,576,313 | $0.006739 |
4位 | Litecoin | $177,759,312 | $3.64 |
5位 | Monero | $108,989,913 | $8.06 |
特にビットコインは基軸通貨のドルと同じように、上記の市場規模を見ても分かる通り仮想通貨の中での基軸通貨と言えるぐらい1番普及しています。
現在では、国内にもビットコインの取引所や販売所である、bitflyer、coincheck、BTCBOX、QUOINE、zaifなどが開設されており、マイクロソフト、Apple、DMM、DELL、楽天などがビットコインでの決済を開始しています。
楽天は国内ではポイントをビットコインとして還元することは始まっていますが、決済については海外では始まっているので将来的には国内へも導入する予定だと考えられます。こうなると通販大手のアマゾン(Amazon)も決済手段にビットコインを導入するという憶測も飛び交っています。
またコンビニのセブン銀行ATMから引き落としもできるようになり、ビットコインを使えるクレジットカードも出てきおり、国内の飲食店などでもビットコイン決済が可能な店舗も増えているなど、今後も普及していく見通しです。
このように、今後近い内にショッピングでの決済、ATMでの引き落とし、公共料金の引き落とし、投資などが盛り上がっていくと考えられます。
以上、これらをまとめると、仮想通貨(暗号通貨)には以下の特徴があります。
・法定通貨ではなく、政府や中央銀行など公的な発行元や管理者を持たない
・送金が24時間365日可能で、送金時間の短縮が図れる(中には瞬時に送れるものもある)
・国際送金、銀行での振込み手数料が無料かほぼ無料に等しい(取引所、ウォレット、仮想通貨の種類などによって異なる)
・インフラ整備が始まっているので、次第に暗号通貨で決済を行う企業や個人が増える
今後、通貨やクレジットカード、送金などは仮想通貨に一部を取って替わられる可能性が高いので、注目されて流通される前に仮想通貨について知っておくと何かと有利で便利になるかと思います。